技術習得と鴨

技術習得と鴨

今週は、主に整経(せいけい)の練習をしていました。整経とは、織物の経糸(たていと)の準備をする作業のことを言います。
経糸は、糸屋さんから仕入れるのですが、通常はコーンという芯に大量に巻かれた状態で手元に届くので、これを必要な本数、必要な長さ(織物の種類によって違う)に準備して、織って下さる職人さんに渡します。この作業を自前でするか、整経を専門とする職人さんに依頼するかは、人・会社それぞれで違うと思います。
下の写真は整経をするための台です。うちの場合は、自前でできる範疇だということで、昔から家の中で手作業で行っています。奥に10個並んでいる白い塊がコーンに巻かれた経糸です。ここから糸を引っ張ってきて経糸を用意していきます。

整経は、作業自体は複雑ではありませんが、非常に気を遣います。経糸に不備があると、職人さんが織るときにトラブルが起きたり、製品の品質に悪影響を及ぼすからです。僕はまだ経験が足りないので、どれだけ慎重に進めても大小何らかのミスが起こります。大勢に影響がない場合は良いですが、そうでない場合は自分の練習用になります。
専門の職人さんにお願いすることもできると思いますが、僕は今のところ、今後も自前でやっていくつもりでいます。整経だけではなく、綴の製造に関わる技術はできる限り習得したいと考えています。達人の域までは行かなくとも、一定の水準までは。先は長いですが、そうすることが、この先自分の身を守ることに直結すると思うからです。

全然関係ないですが、二条城のお堀の岸辺にいる鴨(?)です。夏になると、二条城のお堀は藻が繁殖して一面黄緑色になるのですが、そこに入りたくないのか、このようにたむろしている光景が珍しく、写真を撮ってしまいました(鳥類に目がありません)。

色見本は、残り25色を切りました。濃い色・鮮やかな色が入ってきました。これまでは、淡い色・落ち着いた色で進めていましたが(実際に多く使われるので)、一通り終わったので、ここからは普段あまり使われないタイプの色を織っていきたいと思います。