試作と冬

試作と冬

前回の記事の写真で織っていた生地は下の写真のように出来上がりました。名刺入れです。私物用です。

生地の柄や色の感じを考えると、他の用途もあったような気がしますが、当初の予定通り、名刺入れになりました。これまでずっと革の名刺入れを使っていたのですが、織物の仕事をしているのならば織物のものを使いたいと考えていたのです。それが自分で織ったものなら尚更、ということで今回試しに作ってみたのでした。
裏地がついているわけではなく、生地の天地左右を折り込んで、両端を縫い合わせた素朴な造りですが、綴織の生地は厚みがあってしっかりしているので、実用性は問題ないかと思います。これで、自己紹介も多少はしやすくなるかもしれません。

試作品を、すぐに、気軽に、抵抗なく作れたらどんなに良いだろう、とずっと考えてきました。分業体制だったり、組織が複雑だったり、生産設備が大きかったりすると、思う通りに進まず歯がゆく感じることもあるかと思います(まるで体験談のようだ)。思いついたことをすぐに形にして試してみることができるというのは、ものづくりにおいては大きな利点だと思います。自分の自由が認められる環境があってのことですが、最低限の場所・設備・技術を構築でき、長年の思いを少し実現できたので、やっとここまで来れたか、という感慨があります。

もはや冬です。庭仕事(草抜きの仕事です)は遅れながらも少しずつ進んでいます。まだまだ残っているので当分は続きそうです。来年こそは繁殖を抑えたいものです。