シリーズ疑問

シリーズ疑問

町家の中には、「どうしてこのようになっているのだろうか?」と思える所があるのですが、それを紹介していきたいと思います。

まず、この写真は2階にある土壁です。天井まで達しておらず中途半端なところまでしかありません。天窓からの採光を考えてのことでしょうか?建物ができた当初からこの形なのか、途中で上部だけ取り払われたのか、手がかりがなく分からないのです。

次は、土間のところの壁面の窓を建物の外から撮ったものです。分かりにくいかもしれませんが、窓枠と窓が、建物の柱よりも完全に内側に設置されているのです。通常の家屋ではこのような作りにはならないでしょう。
これは、建てられた当初は窓は無く壁のみだったようですが、後から壁を削り、枠を作り窓を設けたようです。これも、土間へと光を取り入れるためでしょうか。理由も、いつ頃工事が行われたかも定かではありません。

3つめは、違い棚と床の間です。一般的な織屋建ての町家には、このような作りの和室があることはまずないと思われます。実は、この町家には平屋が併設されていて(廊下でつながっている)、その平屋の方にこの和室があります。
職人の職住一体の場である織屋建てと、客人をもてなす空間のこの和室が、どうして建物を分ける形で併設されているのか。歴代のこの家の持ち主の誰が、どういった意図でこのような作りにしたのか。謎は深まるばかりです。

以上、この町家の不思議な点でした。この中の1つめと2つめは、耐震の観点からは、建物の耐久力を弱める要因となっているので、もし改修が行われれば何らかの変化があるでしょう。
また、タイトルにもありますが、今回の内容が果たしてシリーズ化されるかどうかは疑問です。