図案あれこれ

図案あれこれ

最近は、なんだかんだと図案を考えることが多いです。これはだいたい配色も一緒に行うのですが、一つの図案を考えて、配色もセットで形にするのは時間がかかって苦労します。まだまだ知識・経験の引き出しが少ないからでしょう。これらを増やして、さらにそれを組み合わせるセンス。これが重要な気がします。

図案とは、織物の絵柄の元となる絵のことで、機械織りの場合は機械が動作するためのデータに変換しますが、手織りの場合は、紙に描かれた図案を見ながら織り進めていきます。爪掻本綴でもこの後者のやり方で織っていきます。
昔は、図案を描く専門の職人さんがいて、手描きで作られた図案を元にして織られていましたが、今現在、うちでは画像編集ソフトで作成したものを出力して職人さんに渡しています。やはりこの方が絵柄の細かい修正がきき、様々なオーダーに対応しやすいと言えます。外注はしておらず、主に父が作成し、僕も参加しています。

色々と考えながら図案ができあがった時はもちろん達成感はあるのですが、後々になって振り返ると、まだまだ作り手の論理の域を出れていないな、と思ってしまいます。つまりは、使い手が喜ぶ・嬉しいと感じる柄が一番良いのですね。そのことにまだ十分に配慮できていないなと感じます。
とは言え、作り手の論理も考慮しなければいけません。職人さんの手間ばかりかかって、その効果が全然現れていないということになりかねないからです。簡単だけど良く見える、というものが良いとされる側面もあります。

などと色々書いていますが、そもそも、柄が良ければそれで商品が売れてくれるのか、という問題があります。そして恐らくそれは違うのでしょう。何を核として、総合力でどうアピールするのか、というような気がします。まだまだ長い道のりですね…