抗い難いもの

抗い難いもの

まだまだ梅雨が続いていますが、それよりも地震がありました。被害を受けた方々におかれましては、一日も早い回復を願っております。

幸い、町家の方では目に見える被害はありませんでした。自宅で揺れを経験した後、不安な気持ちで町家へ向かいましたが、何事も無かったようで胸をなで下ろしました。ただ、柱や梁、壁は、見た目には変化が無さそうに思えますが、地震の前がどうだったかは記憶していないですし、内部がどうなっているかは確認できないので、どこか安心しきれない部分が残ります。続けて大きい揺れが起きなかったのが何よりでした。

町家は、耐震診断を受けていますが、総じて評価は低いです。まあ、大正~昭和に建てられて以来、恐らく何の補強もされていないので、しょうがないと思います。これから徐々に耐震補強をしていく予定でしたが、その矢先にこのような大きい地震が起こると、気が焦りますね。もちろん災害が起こるのは避けようがありませんし、その時は建物より人命が優先されますが、なるべくなら建物も無事でいてほしいと願うばかりです。古民家に関わっていると特に地震は大きなリスクとなりますね。

僕は常にこの町家に住んでいないのでまだいいですが、古い町家に住んで生活している人からすると、地震などの災害は文字通り致命的な問題です。昨今、町家の減少が続いていて僕も憂いている一人ですが、生活という側面から見ると、建て替えや売り払われたりするのも責めることはできないなあと感じます。やはり、良くも悪くも「利用する」ということを踏まえないと残していくのは難しいのでは、とも思います。文化や伝統の保全・継承という視点では、飲食店や民泊ではない、次の形態が生まれてくると面白いな、と思います(思い浮かびませんけど…)。