美しい紅葉とその効用

美しい紅葉とその効用

急遽、機会があり、紅葉を見に行くことができました。どうも今年は見に行けない、行かない、という感じをこれまでの投稿で醸し出していたかもしれませんが、何だかんだで今年も見れて良かったです。
それにしても、年々齢をとるごとに、こういった季節の移り変わりをきちんと見ることの良さを感じるのはなぜなのでしょうか。一般的に齢をとるごとに時間の体感速度が速くなる(つまり月日が早く過ぎる)と言われていますが(僕もそうですが)、こういう変化の中で、ともすれば忘れがちになる、季節や時間が経過していることをちゃんと留めておこうと身体や感覚が反応するのでしょうか(適当な考察)。

今回見たところでは、ちょうど見ごろからは少し過ぎたあたりかな、と思いましたが、葉は本当に赤く、自然天然のものか?と疑いたくなるような鮮明な色でした。こういうものを見ると職業柄かもしれませんが、どうすれば製作活動に活かせるか、取り入れられるかと考えてしまいます。こういった色や柄の商品が欲しい、とはほとんど考えませんね。まあ自分のもの(つまり技術や作風)にしたい、という意味では同じようなものかもしれません。
素晴らしい風景を見ると、これをこのまま作品や商品にすれば素晴らしいものになる!と直観的に思うのですが、果たしてそうか?とブレーキをかけるようにしています。うちの図案でも、名所や景勝地、自然を描いたものがありますが、そのほとんどはかなり前に作られたものです。また、そういった商品が売れた実績も最近ではほとんどないといったことを考えると、そういうことなのかな~と思います。ありがたいものをそのままありがたがる、というような感覚は薄れてきているのではと感じます。同様に素晴らしいものをそのまま出すよりも、それを見る人使う人が想像をめぐらす余地があるような形にする方が良いのかもしれません。写真や動画を加工して投稿するのが流行っているのも、もしかしたらそういうところから来ているのでしょうか(めちゃ適当な考察)。

色の移り変わりを表現するぼかしの技術は、爪掻本綴においては大きな魅力というか主力武器だと思っていて、特に景色や自然のものを表すときに威力を発揮するのですが、そういった考えばかりに囚われていないかということを問われている気がします。更新すべきは頭なのですよね。