果報は寝て待てん

果報は寝て待てん

どうしても、日々の仕事のことを考えることが多く近視眼的になりがちなのですが、それでもたまには先のことを考えることもあります。そして、5年後や10年後、はたまた20年後を考えるその度に、どうしたら今のこの爪掻本綴の仕事を続けていけるのか?というところで焦燥感に駆られるのですね。

僕は、これまで続いてきた今の仕事をせめて自分の代、できればそれ以降もさらに続けていく、という一種の使命感を持って入ってきたので、傾いてきたから、あるいは更なる発展を目指して全く別のものに転換したり改革していく、という発想を意識的に閉ざして、どうすれば今の道を延長していけるか、ということを考えています。

そうなると、さんざん各方面で言われているように作り手の高齢化ということが問題になってくるわけです(買い手の高齢化という問題もありますがそれはまた別の話)。

織り手さんの高齢化というのはすでに顕著化していますが、機道具や織機の部品の製作や糸染めなど、分業のその他の各部門でも同時に高齢化は進んでいます。個人的な感覚ですが、織り手というのは分業の中でも花形の部門だと思うので、実際志望してくる人もいますが、その他の染めや綜絖などの仕事だと、これから継ぐ、新しくやるという人は恐らく現れてこないように思います。

最悪なのが仕事を頼む人がいないという状態で、次に悪いのが頼む人が(いるけど)見つからないということだと思いますが、十分あり得ることだと思います。僕と同じような世代で同じような立場の人もいらっしゃるかと思いますが、こういったこととどのように向き合っているのだろうかと思います。

突き詰めて考えると、探す(育成も含め)か、自分でやるか、のどちらかしか無いように思います。探す方が現実的で、自分でやるのは確実な手法かと思いますが、どちらかというと僕は後者寄りで考えています。続けていく上ではそれが確実だからと思うからです。そんなに甘いものじゃないとお叱りを受けそうですが、一部の超人しかできないような仕事ではないはずとも思います。

もちろんすべて自分でやるのは色々な意味で手が回らないでしょうし、探す方も並行してやらないといけませんが。ともあれ、今まで以上に大変になってくるなあと思います(今までが楽すぎたのか?)。

昨日、今日とは全国的に雪がすごいという予報でした。京都でも、この冬最大の勢いで降りました。でも去年の今頃は、路面が凍結するというところまでいっていた記憶が(一昨年だったかな)…そう考えると今年は暖冬なのでしょうか。

まだ2月が残っているので、そこでもうひと山来るかもしれません。しかし、2月も半ばともなると、花粉症持ちの僕は、薬を飲み始めて、次の季節への準備をしなければなりません。雪は、朝方には大文字山の大の字が分かるほどに積もっていましたが、昼頃になるとすっかり溶けて無くなっていました。金閣寺は写真を撮るチャンスだったかもしれませんね。