町家は育てられるのか?

町家は育てられるのか?

さて、町家の道路に面している部分が囲いで覆われました。決して取り壊すのではありません。

町家の表面、外観の改修がいよいよ始まります。今回の工事では改修するのはあくまで外観のみです(そういう助成のため)。

この建物をどのように使っていきたいかという展望はあれど、どのように改修していくかの現実的で具体的なプランはこれからとなります。腰を据えてじっくり考えていられる状況でもないので、走りながら考える、ということになるでしょう。

時間はかかりましたが、ようやくこの町家も生まれ変わり始めたと言えます。あとはどのように育っていくかです。伸びしろはあると思いますし、自分達の仕事をベースにして、色々なことができるようになれば良いかと。頑張りたいと思います。

角帯づくりは全体の約85%のところまで到達しました。快調に進んできましたが、もう少しで最後のひと山に差し掛かる、というところでしょうか。

1か月前ほどの記事で、50%を過ぎた、と書いています。そこから考えると自分としては結構ハイペースできたな、と感じますが、それがたたって(?)今は少し足踏み状態です。進行スピードに波があるのがいけませんね。

1日の中で長時間織ることに向き合えるというのは良い環境だと思いますし、もちろん疲れはしますが楽しみもあります。それだけで生活していければ良いだろうなあ、と僕も思いますが、今のこのご時世とこの業界では、それは難しいだろうなあとも感じます。自分の楽しみ、というだけではやっていけなくなっている、ということかもしれません。

町家が減少しているというのはよく聞きますし、最近では歴史ある建物の解体が計画されているというニュースがありました。

こういった流れは嘆かわしく思いますし、残すべきという思いは前提として、一方で家の持ち主の立場で考えると、代々の古い家(しかも住みにくい)に住んでいるというだけで、その家を守るべき、残すべきという責任まで負わされたくないと考える人もいるのでは?と思います。むしろ、篤志家や営利企業ではない一般の人の心情となると、そっちの方が普通なのでは?と思います。

市の諸々の助成制度や、件の「警告文」を見るに、そういった歴史的、文化的な責任を家の持ち主に全て負担させる方向性に思えますが、そういったものは逆に分散させた方が良い方向に働くのでは?と感じます(この先は何も考えつきませんけど)。