時間のかかることばかり

時間のかかることばかり

町家の工事は、建物の表面の建具や格子などは取り払われて、見た目的にはすっきりした感じになっているのですが、それに加えて、写真のように(分かるでしょうか)建物を支える柱も、元々あったものは切断されて無くなり、仮の柱を建物と地面の間にかませている状態です。

これ、どういう工程で作業したんだろう…その現場に居合わせなかったのが残念です。見てみたかった。

実は、一番手前(道路側)の部屋の床が、最大2センチ沈んでいることが分かり、それを矯正する工事のためのものでもあります。これもどのように作業されるのでしょうか…

沈んでいるのは工事を始めてみて分かったことですが、ご対応いただいています。ありがたいことです。というか、古い家だと、こういうことってぼろぼろ出てきそうですよね…

そんな町家ですが、先日、今回の助成金の報告会と見学会を兼ねたイベントがありました。今回選定されたところの中では、ある程度の人数が集まれるスペースがある、ということで白羽の矢が立ったようです。

写真のようにズラリと並んだ椅子。(「レタス」が素朴さを演出)こういう使い方もあるなあ、と。

多くの人がお越しになられました。例年よりも多かったとのこと。他にも2会場あったので、その影響が大きいのかも分かりませんが、瞬間とはいえ、廃墟同然だった家がこんなに人が来る場所になったのだなというささやかな感慨がありました。

しかし、やはり問題はこれからの活用。ただ住むということだけでは、やはり町家の維持は難しいという話が交わされました。案というかイメージはありますが、色々な意味でかなり時間がかかることは間違いないです。

話は変わって、いろいろな事情があって、職人さんに急ぎで仕事をお願いせざるを得ないことが、たまにあります。 あまり、やりたくないことですが… 今がまさにそうで、急ピッチで織り進めて下さっています。

それにしても、今回無理をお願いしているのは、全員が80歳を超えている方々です。結構厳しい納期なのですが、皆さんこともなげに「できます」「やってみましょう」と。

信じられない。後ろ向きな姿勢を一切見せず、しっかりと応えて下さる。このバイタリティの源は何なのでしょうか…やっぱり仕事かなあ。本当にすごい。

とまあ、すごいなあ、良い話だなあ、だけで終われればいいですが…これは、世代交代に問題があることの証でもあります。焦らないといけないのです。対策はとっていますが、これも一朝一夕にはなかなかいきません。

逸る気持ちを抑えて、というのがピッタリです。