回り道してシンプルになる

回り道してシンプルになる

いわゆる「いい配色」というものがあります。
その配色で何本も選ばれ続けている、いわば鉄板と呼べるような色の組み合わせです。
主力の商品には必ずといっていいほど「いい配色」があって、それが支持を集め売れるので、たびたびその配色のものがつくられます。
そうなると、この「いい配色」は他の柄でも使えるのではないか?うまく応用できるのではないか?という心境になりがちです。

一方で、「いい図案」というものがあります。
これもやはりよく売れるものであったり、あるいは個人的に好きな柄だったりします。
「いい図案」でも、さまざまな配色を許容できる器の大きい図案もあれば、1つの決まった配色が勝ちパターンのようにぴったりはまっている図案もあります。
そして、特に後者であれば、他の配色を試してみれば新しいもの、おもしろいものになるのではないか、という気持ちが湧きがちです。

 

 

そして、「いい図案」を「いい配色」でつくろうという試みが行われるわけです。
すんなりと、そしてばっちり上手くいくこともありますが、それはかなり珍しいケースで、何かがおかしい、どうも上手くいかない、となることの方が多いです。
やはり「いいもの」というのは、いろいろな要因が上手く重なり合ってできているのだな、と思わされます。

今週に取り組んでいる制作も、伸びしろのありそうな図案に、いい配色を移植しようとして壁にぶつかり、いろいろな調整の末、非常にシンプルな配色に落ち着くという結果になりました。
もともとシンプルな配色が活きる図案だったので、初心に帰ったということで、これはこれでいいものができあがると思います。
この図案に彩りを加えるのは、次回の課題にしたいと思います。