シンプルになった結果

シンプルになった結果

『回り道してシンプルになる』
http://hattori-t.com/2019/12/21/mawarimichishitesimpleninaru/

以前の記事で、良い図案と、そして良い配色の両方を新しく成立させるのは難しかった、ということについて書きました。
そのときは、もっと何か違う発想が必要になると感じ、一旦は、シンプルな内容に落ち着かせるという結果になりました。
このように書くと、妥協したかのようですが、今回のシンプルな方向性のものも、実現させたいと思っていたので、ひとつ課題がクリアできたような感覚です。(もちろん別の課題も生まれましたが…)

 

 

今回の図案におけるシンプルというのは、配色につかう色が少ないという意味で、ほとんどが上の写真の2色で構成されています。
前回の制作では、ほぼ黒と白に近いようなメリハリのきいた2色だったのですが、今回は同系統で濃さも近い2色の糸をつかいました。
色の近い2色で、というのが、一度やってみたかったことでした。

 

 

そうしてできあがったのが、上の写真の帯です。
2色の色の切り返しで唐草を描いています。ほんの少しアクセントが入っていますが、それ以外は2色の糸だけで織られています。
最初からこのように単彩の感じで表現するための図案としてつくり、個人的にかなり気に入っているのですが、これにさらに濃淡の表現を(余計な手間をかけずに)加えられないか、と思い、試行錯誤していたのです。
あれこれ試しましたが、なかなか納得いくものにならず、ひとつ別の出口として今回のものができあがりました。

もちろん、今回のものも気に入っています。やはり柄の出方がおもしろい図案だと感じます。
前回のメリハリ版は、気に入っていただき無事にお嫁に行きましたが、今回はこれからどのようになるか、どきどきしています。