染めの件いろいろ

染めの件いろいろ

新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
(という時事的な話題も書き残しておきます)

しかし、身の周りでも影響は多々あって、一番身近なところでは京都市バスの混雑がとても少なくなったことでしょうか。
仕事方面でも、いろいろな催事やイベントが中止、延期になっています。
そして、そういう販売に繋がるような機会が少なくなってくると、生産の方にも影響が出るのは必定で、先日は糸染め屋さんが仕事がかなり減ったと仰っていました。
注文があって初めて作業するこの染め屋さんのような場合は、こういう状況では本当に仕事が止まってしまいますね。
ただでさえ替えの利かない染めの仕事。なるべく悪くならないよう願うばかりです。

 

 

そして、そんな中でもうちの制作は続きます。
上の写真は、桜の枝や蕾を煮て、色素を抽出しているところです。桜の草木染めです。
桜の草木染めは、かなり前に行って以来まったく手掛けていないらしく(僕もそのときは見ていません)、今回は試験的にかなり小規模で行いました。
山奥の自然から少しだけ材料をいただいてきて、糸を色素を出した液と媒染液に浸けます。
しかし今回は、どうも上手くいかない結果に。ピンク系の色に染まるはずが、少し赤みがかったベージュになりました。
品種の問題か、時期か、量なのか?原因はまだ分かりませんが、このまま試みを続けるか検討中です。
ちなみに、材料を鍋で煮出している最中の液からは、ものすごく上品な甘い香りがします。桜の木が秘めている香りなのですね。びっくりしました。

 

 

紫根染めは引き続き行っています。
材料の紫根のチップは既製品なので、方法を守るとちゃんと色が出てくれます。
その中でも出る色にムラというか振れ幅があって、その傾向が掴めそうで掴めなくて、そこがおもしろくも難しいところです。
上の写真は、ソーピングという過程で、染まった糸に残留した色素を落としているところです。
この鮮やかで品の良い紫色は人気がありますね。