技術の交換、交流求む? 

技術の交換、交流求む? 

少し前の記事にもありますが、ここ最近、いろいろな織り手さんから織るための方法を学ぶことが多くありました。

同じ工程でも、それぞれの織り手さんによってやり方が違っていて、正解は無いのだな、と思わされました。強いて言えば、綺麗に織れる方法が正解なのでしょうが、それが何かはまだ分かりません。それぞれのやり方で織り上げるのだから、織り手さんがそれぞれ正解を持っている、と言えるのかもしれません。

こういう機会に恵まれる度に思うことは、それぞれの織り手さんが持っているさまざまな知識や技術を交換、交流することはできないのだろうか、ということです。
経験豊富で御高齢になられた織り手さんにとっては、あまり必要のないことかもしれません。しかし、若手にとっては重要なのではないかな、と思うのです。
少なくとも、僕にとっては重要です。(僕は織り手ではありませんが…)

景気が良く、仕事も人材も豊富だった時代では、いろいろなことを教える仕組みがあったのだろう、と思います。親から子、先輩から後輩、などさまざま形の師匠と弟子がいたのでしょう。
しかし、現在ではそういったものの多くは失われています。
そして、良き時代を経験した織り手さんたちでも、「自分のやり方しか知らない」ということをよく仰います。
それならば、単純に考えて、それぞれの持っているものが集まれば、もっと良くなる可能性があるのでは?と思うのですよね。

 

 

しかし、織り手さん、つまり職人という人たちは、「自分のやり方」で飯を食ってきた人たちなので、簡単にその生命線を他人に教えたくない、というところもあると思います。
特に、他との差別化になるような重要な部分は、外には出せないでしょう。もちろん、うちにもそういったものはあります。

そういう重要な独自の部分ではなく、もっと基礎的で共通する部分においては、いろいろなやり方を共有できるほうが有益になるように思うのです。
特に、ある程度のキャリアを積んだ人たちにとっては。
それも、「こうやりなさい」と押し付けられるのではなく、「こういう選択肢もあるよ」と提示されるような機会であれば。

まあ、いろいろ書いていますが、一番の動機は「自分が知りたい」だったりするのですが…
しかし、綴の織り手さんは実は多い(基準はさておき)、という情報も聞いたので、こういったことが少しでも実現できないかな~、と考えています。