町家は育てられるのか? 2

町家は育てられるのか? 2

 

上の写真は、先日行われた町家での展示会の様子です。
展示会といっても、新作の発表というものではなく、町家の工事が一区切りついて、人を招く準備がやっと整った、ということを記念して行われたものです。
いろいろな方のご協力があって、ここまで漕ぎつけました。ありがたいことです。

工事が一区切りといっても、本当にぎりぎりで、この会の前日まで工事、そして当日を挟んで翌日も残りの工事、という具合でした。
ここ2、3か月の工事の大半は、人を招待しても恥ずかしくないようにするための改修でした。
思い返せば、コロナ禍での自粛期間中に町家内の大整理を始めたことが契機だったかもしれません。そこからとんとん拍子に事が進み、町家の中で展示会を開く、ということにフォーカスして改修や整理整頓が行われてきたのでした。

 

 

しかし、当日の写真を見ていると、立派な会だったかはさておいて、建物や部屋は立派になったなあ、とまるで親心のように思います。
1つ改修工事が終わってその箇所が綺麗になる度に、初めてこの町家に足を踏み入れたときの記憶がよみがえり、その変りっぷりにしみじみ感慨深くなるのです。
当日来てくださった方と冗談のように話していましたが、長らく空き家だったこの建物に何があるやも知れず、ひょっとして屍でもあればどうしようか、という恐怖心を抱いて扉を開けたり階段を上ったりしたものです。(そういうゲームのよう)
そんな廃墟化してぼろぼろだったこの家が、とりあえずここまで健全に育つことができて良かったな、と思います。

基本的に今回は、お客様を中心にご案内をお送りしていたので、オープンな会ではありませんでしたが、今後はいろいろな方に来てもらいたい、と思います。
様々なご助言もいただき、今回のような着物や帯の展示会だけではない活用もできるポテンシャルを持っているということも分かりました。
そして今回は、この町家に来て、見ていただく、ということが目当てのイベントでしたが、この先は、この町家で何をするか、ということが重要になってくると思っています。
まだまだ知恵を絞らなければいけませんが、この原石をもっと輝かせられるよう励んでいきます。