歴史的風致形成建造物に指定されました

歴史的風致形成建造物に指定されました

これまで改修を進めてきた町家が、この度、京都市の「歴史的風致形成建造物」に指定されました。

歴史的風致形成建造物
https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000097502.html

これは、この建物の価値を見出し、道を示し、そして整えて下さった関係者の方々のご協力あってのものです。感謝いたします。

数えてみると、僕がこの町家を発見してからもう5年ほど経ちます。
最初は「元借家の空き家(しかもぼろぼろ)」から始まったこの家のストーリーですが、最初から今回のゴールを設定して動いてきたわけではありませんでした。

初めは、ごく個人的な趣味からこの家に目をつけ、漠然と感じる魅力を頼りに、しかし何に繋がるかも分からないまま、少しずつ止まっていた建物の時間を進め始めました。
そして、いろいろな縁から、この家の価値を見出す人が集まり、話し合いを重ね、方針を整理し、この「歴史的風致形成建造物」指定を一つのゴールと定め、具体的な活用に向けて舵を切ったのでした。
その後、紆余曲折ありましたが、こうして当初の目標が達成されたことは感慨深いです。

といっても、まだまだ道半ばであり、通過点でもあります。
大層な肩書(?)をいただきましたが、あくまでこの町家は工房であり、うちのものづくりの拠点として活用していくことに変わりはありません。

 

 

この5年ほどの間に、町家のある西陣や他の地域でも多くの古い家が姿を消しました。同じような古い家の活用を探っている立場としては、本当に惜しいことをしているな、思います。
古いものが良くて、新しいものが良くない、という単純な理屈では決してありませんが、古いということは、「続いている」とも言えるわけで、そこにこそ価値があるのでは、と思います。
そして、「続いている」ということは、「変化している」ことだとも思います。
単に古い家は、住みにくいという理由で取り壊されてしまう。
さまざまな変化を経たものが今まで続いてきているのでしょうし、これは今の仕事にも通じるところがあるな、と思います。