現場と中継が繋がっています

現場と中継が繋がっています

新型コロナウィルスに対する受け止め方も、人それぞれ徐々に変化してきたように感じますが、人が集まることに対して抵抗感があるというのは、ある程度共通のことではないかと思います。

そんな中で、人を集めることを前提に商売をしてきた身としては、いまだに全力でアクセルを踏めない状況が続いていますし、人が移動して何かをする、ということになるとさらに難しい、というのが現在の世の中だと思います。

そういった制限のある苦しい状態が続いていると、何か新しいこと、いままでやっていなかったことを取り入れたくなるのが人の常…というか、この環境に適応できないと、この先続けていくこともままならないかもしれないので、いろいろと考えます。

そしてこのタイミングで、かねてから進めてきた西陣の町家の改修が一段落し、ものづくりの拠点として少しずつ機能してきたのと同時に、それを人に見てもらえる体制も整ってきました。

このような要素が全て揃って、この度、催事が行われている現場と、職人が実際に織っている現場とを、オンライン会議アプリの「Zoom」で繋いで中継する、という試みを行いました。

工房側は、タブレットのカメラで織り手さんが織っている姿やその手元、今まさに織っている最中の帯やその図案、機道具などを映します。
催事側は、お客様がそれをモニターなどでご覧になり、リアルタイムで織り手さんと会話し、質問をしたり説明を受ける。
単なる動画を用いた説明でなく、ライブ映像なので、説得力は違うと思います。
これに、今どき珍しいであろう京町家の中身の映像や、ものづくりの設備の説明を絡めて進めていきます。
ちなみに、僕は工房で織り手さんやその他諸々を撮影する立場でした。

 

 

これを、2日間で合計3回行いました。
とはいえ、まだ初回なので、この試みがどのような効果を生み出すのか、ちゃんと良い結果に繋がるものなのか、ということはまだまだ読めないところです。
しかし、お客様には楽しんでもらえていた、ということで、それは工房側にも伝わってきていました。
それに、まだまだ制限のある今のご時世の中、移動せずともリアルタイムで普段見れないものが見れるこの試みは需要があるのでは、とも感じます。
しかし何より感じるのは、新しいことが1つ実現できた、という心地良さです。
これを次へのきっかけにしていきたいと思います。