下準備はぬかりなく

下準備はぬかりなく

 

ものすごく久しぶりにタテ継ぎをしました。

タテ継ぎとは、織物に必要な分の長さのタテ糸を1本1本繋いでいく作業で、何千本と数のある力織機のタテ継ぎなどは、専門の職人さんがいたり、あるいは機械を使って行うようですが、爪掻本綴はタテ糸が数百本の単位なので(うちは約430本)、基本的には織り手さんが自分でタテ継ぎをやります。

僕は織り手ではないですが、試験織などいろいろなことができる機を稼働させたい、と思いつつ長いこと手つかずだったものを、今やっとスタートさせて、タテ継ぎから始めているという具合です。

タテ継ぎの後は、継いだタテ糸を織機に巻き取っていき、織前に糊付けして織機にセットします。ここまでやって、さあヨコ糸を通して織り始めようという段階になります。
僕は実際に織った経験はまだまだ少なく、同時にこういった準備の経験も足りないので、ここまでたどり着くだけで時間もかかるし不要な手間も多くかけてしまっています。織り手さんはこのような下準備的な作業は、当たり前ですがあっという間に終えてしまいます。

確かにこれは下準備で、織るのが本番。時間はかけないに越したことはないのですが、ここを舐めてかかると痛い目をみると思っています。

なぜなら、タテ糸の問題は織り始めると基本的には取り返せないないからです。多少改善する方法はあれど、完全に解決することは非常に難しい。
自然の素材を相手にしている以上、絶対の解決法というのは恐らく無いのだと思います。誰もが経験則や伝聞、知識と技術で何とか上手く切り抜けている、という感じです。

だから僕も、もたつきながらも経験を少しづつ増やしながら、そしていろんな織り手さんに話を聞きながら、自分なりの方法というものを身に付けようとしているところです。

やっぱり、1つの難でその他の素晴らしい部分までが台無しになる、ということは避けたいですし、どうせやるなら、非の打ち所の無いものづくりを目指していきたいですからね。