実際に見てもらいたい

実際に見てもらいたい

 

先日、町家工房の中が一部、展示会場となりました。
織機も変わらずそのままあって、綴を織る様子と、そうして織られたものを同時に見ることができる空間というのはやはり良いなあと、手前味噌ながら思います。
そして、そこへお客様にお越しいただき、その2つをご覧いただきました。
何かと活動が難しい時期ですが、はるばる西陣までお越しいただいたこと、大変ありがたく思います。

今年は、人の動きが制限され続けたこともあって、商品やその他のいろいろなものを実際に見てもらう機会というのが例年に比べて激減しました。
おそらく、同業ではどこも同じだと思いますが…
そして、これをきっかけにオンラインでのやり取りがさらに活発になっていくのでしょう。
僕個人としては、実際にものを見てみないと、買う決心がなかなかつかない人間ですが、昨今では、着物や帯の高価なものでもネットショップで普通に売れている、と聞きます。

今回のような展示会を行いながら、「実際に見る」「実物を見る」といったことは、今後どうなるのだろうか、と考えます。
1つ思うのは、このコロナ禍が収まった後は、そういったことが今までよりも、少し当たり前ではないような感覚、つまりは、字面の通り「有り難く」感じるようになるのでは、ということです。
それが、すぐに以前のように戻るのか、あるいは、そのまま少なくなってしまうのか、分かりませんが…
しかし、画面越しなどではなく、実際に直接見ることで、伝わるもの、入ってくる感覚は確実にあると、僕は思います。

現在、いろいろな施策によって人の流れが再開してきて問題化していますが、それを見るに、やっぱり人というのは自ら動きたい、そして体験したいのだな、と思います。
(もちろん今は抑制しないといけませんが…)
なので、制限がなくなり、自由に活動できるようになったときに、「実際に見たい」と思ってもらえるように、ものづくりや、いろいろな取り組みを進めていかねばならない、と改めて思った次第です。