仕事は止めずに、立体感

仕事は止めずに、立体感

昨年、コロナ禍が始まって、さまざまなことが制限されてからも、ものづくりは止めずに現在まで続いています。
少々のペースの変動はありこそすれ、織り手さんに仕事を出すということを途切れさせるということはせず、制作に励んでいます。
昔は、仕事が途切れると、織り手さんが他へ離れるといったことになるため、絶対に仕事は止めるな、とされていたと聞きます。
そういった時代とは違うとはいえ、現在においても、苦しい状況であってもできる限り仕事は出し続けるべきだと思っています。

これまでと変わらず商品は織り上がってくるわけですが、コロナ禍において、お客さまへ接する・提案する、すなわち販売する機会というのは減っているので、商品の数が徐々に増えてきて、レパートリーにおいても、もはや大体のものは手元に揃っている、ということになってきました。
こうなると、今ここに無いものへ目が向く、新しい・変わったものづくりが許される(?)という状況になります。

 

 

前々から頭の中にあるけれども正面きって取り組めていないのが、どうすれば立体感を出せるのか、ということです。
綴は平織りしかできないため、他の織り方のように糸を浮かせたりして立体感を得ることができません。
「20枚」と呼ばれる粗い組織とそれに合わせた糸を使えば、通常よりも盛り上がったような生地になり、立体的にはなりますが、柄の中のアクセントのような用途に留まっていて、まだ効果的に使えていないなあ、と感じます。
現在の、余裕はないけど、余裕はある、という状況の中で、今こそいろいろチャレンジしどきだな、という思いで、ものづくりにおいても1つずつ試していきたいと思います。