せっかくものづくりができる所にいるのだから

せっかくものづくりができる所にいるのだから

 

ここ最近は、配色の作業が多めでした。かなり色と格闘していたように思います。
配色をしていたり、あるいは図案をつくっていたりしているとき、「せっかくものづくりができる所にいるのだから…」という思いが頭をよぎることがあります。

この「せっかく~」という思いは起爆剤です。これによって自分を奮い立たせている部分があります。
これが最も効くのは、マンネリに陥りそうな時です。
新しい柄を次々と生み出していけるのが理想ですが、そうそう良いアイデアを量産するのも難しく、需要もあるので既存の良い柄を配色を変えて試みようとするも、既存のイメージに引っ張られて、今までと同じようなものに落ち着きがちになる…
といった時に、この起爆剤に着火して、新しいことを試してみようという意欲を掻き立てるのです。

しかし一方で、この「せっかく~」は、毒になることもあります。
新しいこと、これまでやっていないことをやろうとして、あまり使われていない変わった色や、他との相性が良くない色を使おうとしたり、図案においても、ちょっと変わった角度や捉え方、表現を模索しすぎて、分かりづらい・伝わりづらい方向に行ってしまい、結果として全体のバランスや、出来上がりの品、柄としての良さを損ねがちになる…
要は、考え過ぎて、気負い過ぎて、駄目になってしまう、ということですね。

最近では、あまり気負わずに、素直に考える、ということを重視していて、素直に自分が良いと思えるか、使う人の視点になってみて良いと思えるか、という風に考えています。
その上で、自分が「せっかくものづくりができる所にいる」ということを意識していきたいと思っています。