機を使っていくために

機を使っていくために

 

ここ最近は、工房にて新しい綴機(つづればた)の組み立てに取り組んでいます。
新しい、といっても新品というわけではなく、昔の職人さんが使っていたものを組み立て直しているのです。
綴機は、比較的簡単に分解・組立てができるので、昔のものを回収して、工房で長い間保管していました。そして、それを今、だんだんと組み立てて稼働させ始めています。

それぞれの部品がきちんと1セットにまとまっているものは、組み立ても分かりやすいですが、管理が甘く、そうなってはいないものもあります。
部品同士が合わなかったり、あるはずの部品が足りなかったり、ということが起こって、てこずっているのが今です。
こうなると、他のものから流用したり、多少無理をして固定させたり、小さいものなら新しく作ったり…と、いろいろ工夫しながら仕上げていきます。
せっかく残っているものなので、有効活用したいですが、全てをきっちりと組み立てるのは、さすがに難しいかもしれません。

そして、そう遠くない未来に、今のベテランの織り手さんが使っているいろいろなものが手元にまわってくることになるでしょう。
それらは、ついこの間まで動いていた・使われていたもののはずなので、引き続き使用していくのも難しくはないと思います。
肝心なのは、その時に新しい使い手がいるかどうか、です。
今組み立てている機のように、長い間塩漬けになることがないようにしないとなあ、と思っています。