どこまで見えているのか

どこまで見えているのか

 

今週は、図案制作や配色にかかりきりな日が多く、なかなかハードだったように思います。
前回の記事では、綴の今後がどうなるか、という、遠く先のことについて考えていたわけですが、ここ数日は、目の前にある図案と配色の糸をどうするか、という近視眼的な思考がずっと続いていたので、そういった意味では対照的だな、と感じました。

図案や配色の作業をするときは、同じことの繰り返しやマンネリにならないことを意識していて、これまでにやったことのない要素をなるべく少しでも入れるよう心がけています。
今回手がけたものの中では、上の写真の黒い箔糸を初めて使ってみています。
黒共帯の柄に使われている例しか知らず、今となってはめったに使われない代物だと思いますが、とあるアイデアを思いつき、これまでに(少なくともうちでは)無かった表現方法になるのでは、と期待していますが、今回はいくらイメージしても、どのような結果になるか予測が難しいです。
楽しみと不安が半々、といったところです。

図案や配色に向き合うことを近視眼的と書きましたが、本当はもっと遠くのことまで視野に入れながら取り組む必要があることなんですよね。
目の前の作業を片付けることに集中してしまうと、どうしてもその部分が疎かになってしまいますが、今つくっているものがちゃんと売れるか、ということだけではなく、将来的にそれを通じてどのように見られたいか、どのような存在になりたいか、というところまで関わってくることだと思うので…

今回の黒い箔糸もそうですが、毎回のものづくりで自分が何か少しでも新しいことをしようとしているのは、なんとか視野を広くしたい、遠くまで見たい、という気持ちの表れである…と願いたいですね。