茜を掘りにいった話

茜を掘りにいった話

 

先日、『茜』を採りに行ってきました。
『茜』とは、植物の茜=アカネのことです。
茜は草木染めに使います。上の写真の右側が茜の根っこです。そこから赤色の色素が出て、左側の糸のようにオレンジやピンク、そして赤に染まります。
茜の草木染めに使われるのはセイヨウアカネ=西洋茜であることがほとんどらしいのですが、今回採集させてもらったのは、日本に昔から自生している茜、つまり日本茜です。

向かったのは、京都の美山町。
京都市内から車で小一時間ほど北上したところにある「美し山の草木舎」さんです。
ここでは、野草に関する商品販売や体験などの取り組みをなさっていて、その一環として日本茜の栽培を続けておられます。

美し山の草木舎
https://soumokutya.jimdofree.com/

  

 

ここでは茜は「栽培されている」ので、野山の林に生えているのではなく、畑に植わっています。
(このように安定して栽培できるまでにはご苦労があったそうです。)
そして、色を出すためには葉や茎ではなく根っこが必要なので、長靴を履き、手袋をして、大小のスコップを使って土を掘り返し、茜の根を採っていきます。
畑には他の草も生えているので、慎重に土の中を見て手作業で細かい根っこを一つ一つ分けていきます。ときにミミズや虫、他の生き物も出てきます。
本気の土仕事はかなり久しぶりのことで、童心が少し蘇ってくると同時に、身体はかなり疲れました。。
そうして採った茜の根を水で洗い、持ち帰ってきたのが、最初の写真のものです。そして、糸のほうは、去年に同じように分けてもらった茜で染めたものです。
今年はどのような色に染まるのでしょうか。

驚くのは、茜は雑草に分類されていて、何らかの保護などを受ける対象ではないということでした。
ここでは、休耕田の活用と、獣害を受けにくいという要因があって、茜の栽培を長年継続されていますが、ゆくゆくは、今は雑草である美山の茜を京都の特産品にしたいという思いで、色々な取り組みをされているそうです。
「京都の特産品を使って京都のものづくりをする」ということが実現すれば、とても面白いし、価値のあることだと思います。
まずは、今回の茜でどのようなものづくりができるか、考えていきたいと思います。