
きものSalon掲載商品について(表と裏)
「きものSalon 2025春夏号」に私たちの帯を掲載していただきました。 しかし、なんとなんと。表裏が逆で、帯の裏面が掲載されています。 糸の始末が丸見えになっているので、もしかするとご覧になった中で疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれないので明らかにしておきますが、掲載されているのは「裏面」です。(当...
サラリーマンから綴織の家業に入った3代目です。
日々の制作のことや思うことを綴っています。
「きものSalon 2025春夏号」に私たちの帯を掲載していただきました。 しかし、なんとなんと。表裏が逆で、帯の裏面が掲載されています。 糸の始末が丸見えになっているので、もしかするとご覧になった中で疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれないので明らかにしておきますが、掲載されているのは「裏面」です。(当...
青で統一されたグラデーションの柄の綴帯。長野県の岡谷市にある「岡谷絹工房」で織られたものです。 この柄は私たちの定番シリーズである「あさぼらけ」の中の1つ。地のグラデーションにはさまざまな色を用いることが多いですが、今回は青で統一しました。かなり思い切った制作になったな、と思いますが… 岡谷は諏訪湖のほ...
「絽(ろ)」という織物があります。真夏の暑い季節に着るための着物や帯に用いられる織物の1つで、タテ糸を捩じりながら織ることでいわゆる「透け感」が出て、涼やかな見た目の生地になります。綴織の中でも「絽綴(ろつづれ)」というものがあり、夏用の帯として制作しています。 今現在、私たちが絽を織るのをお願いしてい...
昨年から、長野県の「岡谷絹工房」というところで綴織を織ってもらう、という取り組みを進めていました。 岡谷市にある「岡谷絹工房」は、絹織物を軸にしてさまざまな織物の制作を請け負い、並行して研修生の受け入れや織物体験などを行っている施設です。 元々、綴織を織るということはされていませんでした。そこに京都からはる...
祖父がまだ存命で、僕もまだ幼かった頃。口癖というほどではないが、話の端々に出てきた言葉が記憶に残っています。「生きていかんとアカンのやから。」当時は、その言葉の意味や意図はよく分かっていなかったし、どういう経験や考えが起因してその言葉になっていたのかはもう知る由もありません。しかし今、自分の中では、この...
2023年になって、あっという間に1月が終わり、もう2月。時が過ぎるのは早いものです。我々のものづくりをとりまく環境も、これまではゆるやかな過渡期といった感じでしたが、ここ1年で激変。あっという間の変化でした。 1番の課題はやはり「人がいなくなること」。もっともこれは伝統工芸の業界では永らく共通の問題だと思...